段差のない玄関のメリットとは?バリアフリー設計の魅力

バリアフリー設計やユニバーサルデザインに関心を持つ人々は、すべての人に優しい住空間の実現を目指しています。
特に、玄関の段差をなくすことは、利便性の向上と美しい住まいの実現につながります。
今回は、そんな段差のない玄関のメリットや設計上の考慮点、そしてそれを取り入れた際の生活上の改善点について紹介します。

□上がり框の役割とは?

上がり框(あがりかまち)は、日本の住宅で一般的に見られる玄関のたたき(土間)と玄関ホール(床の部分)の間の境目にある、一段高くなった部分です。
この上がり框は、家の中と外とを区切る重要な役割を持ち、靴の汚れを防ぐ機能的な側面と、社会的な側面の両方を持っています。

1:機能的な役割

靴を脱いだ際の土やほこりの室内への侵入を防ぎます。
また、玄関を美しく保つ役割を持ち、安全性の向上にも寄与します。

2:社会的な役割

家の「外」と「内」を区別し、玄関で靴を脱ぐことで帰宅時の安心感を提供します。
昔の日本では、訪問者とおしゃべりをする際のコミュニケーションの場としても機能していました。

□段差のない玄関のメリット

段差のない玄関を設計することのメリットは、バリアフリー化を実現するだけにとどまらず、生活の質を向上させる多くの利点があるという点です。
まず、バリアフリー化によって、車椅子を使用する人々や高齢者が段差でつまずいて転倒するリスクを著しく減少させられます。

これは、家族全員の安心と安全に直結する要素であり、特に子供や高齢者がいる家庭ではその価値は計り知れません。

次に、段差がないことで掃除が非常に簡単になるという点も見逃せません。
掃除ロボットがスムーズに動作し、細かい隅々まできれいにしてくれるようになるため、日常の掃除がぐっと楽になります。

また、自分で掃除する場合でも、凹凸がないため掃除用具がスムーズに動かせ、効率的に作業を進めることが可能です。

さらに、段差のない玄関は空間を広く見せる効果もあります。
玄関が広く感じられることで、来訪者に好印象を与えるだけでなく、家全体が広々とした海外風のおしゃれな雰囲気に仕上がります。
特に、部屋に続く床の素材を土間と同じものにすることで、一体感が生まれ、視覚的にも美しい空間を創出できます。

□まとめ

段差のない玄関は、利便性や安全性の向上、美しい住まいの実現に寄与するだけでなく、掃除の手間を省くといった生活上の便利さも提供します。
上がり框が持つ伝統的な役割を理解することは大切ですが、現代のライフスタイルやニーズに合わせた住空間の設計を検討することも重要です。
バリアフリー設計やユニバーサルデザインの観点から、段差のない玄関は、すべての人にやさしい住空間を実現するための鍵となるでしょう。

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