こんにちは宮田です。
先日、土地探しをしているお客様にご紹介する土地の物件調査に、スタッフの青木と一緒に行って来ました。
その時、旧中筋家住宅の前を通りました。
和歌山に住んで〇〇年、何回も通ったことのある道でしたが一度も見学したことはなく、後の予定も入っていなかったので、国指定重要文化財住宅の旧中筋家住宅の見学に行ってみることにしました。
今回は社会見学のようなお話になりますが、昔の建物にご興味にある方は是非ご覧ください。
敷地面積はなんと約2,200㎡(約665坪)あり、東側は熊野古道に面しています。
旧中筋家住宅は、江戸時代末期の和佐組大庄屋屋敷。1852年建築三階建て。
戦後は梶本氏の所有となり維持管理されてきましたが、その後和歌山市が管理団体となって、平成12年(2000年)から約10年間にわたって保存修理事業を行い、平成22年(2010年)8月から一般公開しているそうです。
ここから見ると三階部分がよく分かります。
二十畳敷きの大広間や広い接客空間などが特徴で、紀ノ川流域随一の大規模民家だそうです。
窓はなく雨戸が窓替わり。閉館時間も近づいていたので、和歌山市の担当の方は説明しながら
「すみません。閉めながら進めさせて貰います。」っと。
こちらこそ閉館時間もあるのにすみません。
夏の涼しげな建具で間仕切る部屋は、とても開放的でのんびりしたくなるくらい落ち着きます。
中庭を眺める部屋の障子も趣がありました。
廊下には畳が敷かれていたり、箪笥は収納スペースにすっきり納まっていたりと無駄のない空間がとても綺麗でした。
市の担当者さんも「ひょっこりはん」みたいに写ってました。
お風呂
土間カマド
当初あったカマドを再現されたようです。
井戸から水を汲んだり、洗い物をしたりと排水設備も整っていました。
最後に大庄屋さんの役割りを教えて頂きました。
大庄屋の役割は、藩から苗字や刀を持つことを認められ、組内の各村を束ねる役割を与えられていました。
主な仕事は、戸籍の管理や年貢(税)の徴収、帳簿作成など行政の仕事、組内の争いごとの調停など裁判所の仕事、又、警察の仕事も務められていたようです。
この部屋は役所として使われていたそうで、手前の部屋はシモノマ真ん中はナカノマ、一番奥のカミノマは格式が高い部屋として中筋家当主が大庄屋として執務した部屋だとか。
現在の役所や会社の机の配置もこの当時から伝わっているんですね。
色んな仕事を与えられこなされていた大庄屋さん。
何も知らずに入ってみたところ、凄いお家の見学でした。和歌山の身近な歴史を知ることが出来ました。
皆様も是非、社会見学をしてみて下さい。
観覧料:一般100円(高校生以下は無料)
駐車場あり(無料)
定期的にイベントも開催されているみたいです!
9月17日(土)旧中筋家寄席
9月24日(土)古民家できく箏の音色 などなど
詳しくは 和歌山市文化振興課 にお問合せ下さい。
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